ドル円は、ユーロドルが上げている分上値は重くなっていますが、着実に上昇した週となりました。 ただ、波動的には行き過ぎが至るところで発生して綺麗な衝撃波ではないため、カウントはとても難しくなっています。
一方、ユーロ円は、ユーロドルとドル円が共に上昇しているので、上値も軽くスルスルと大きく上昇しています。 波動的には、3-3波なのでしょうか。
もしそうであるならば、相関関係のドル円は調整局面はあるにしても、大きく崩れていくようなことはないように思われます。 ユーロドルの展開を見ながら、押し目でタイミングよく拾っていく戦略でいいのではないでしょうか。
調整局面?もう1波残っている?
ユーロドル日足チャートです。
ユーロドルは、衝撃波の3波動目が終わり、修正4波動目に移行してもおかしくないポイントに位置しているようです。衝撃波3波動目副次波5-ⅴでしょうか。
この5が、エクステンションして5波延長型衝撃波に発展ななければ、3波動目の終点にかなり近いと予想しています。
3波動目の理想的な終点は、2-4チャネルの3波ラインタッチ、又は4波動目の安値で0.382区分されるオレンジ点線です。 ここまで延びてくるのでしょうか。
トランケーションの可能性も有り
修正4波動目は、3波ではなく、1波~3波の0.382リトレイスの方でピッタリと終点を迎えています(トリプルスリーと衝撃波は判断が難しくなるケースがあります。このような場合は、そこまでの波動の流れから判断するしかないようです)。
問題は雇用統計後の上昇です。 ここで3波動目副次波5波動目が終点を迎えた(黄金比率的では目標達成)、それとも内部波動のⅳに移行した、このどちらの可能性もありそうです。
黒点線枠の波動は、時間軸を落として確認すると下降衝撃波を展開しています。この衝撃波はⅳのジグザグのa波なのか、それとも5波目が終了した後の1波目なのか(こちらの方が可能性が高い?)。週明けは、このポイントに注目しておきたいと思います。
また、4の安値を下回るまでは、エクステンションで5波延長型衝撃波に発展する可能性もあります。このポイントも押さえておきたいところです。
1.618倍ラインを越えてくれば3-3波
ユーロ円週足チャートにマンスリーF.Pivotを表示させたものです。ユーロ円は上値も軽く、見込み波から一気にマンスリーのレジスタンス1に到達してきました。20014/4の安値(オレンジ点線丸)を上抜いてきました。このことから、2014/12からの下降が、3波動の調整波であったことがほぼ確定しました。つまり、ユーロ円はC波に移行していることが決定的になったわけです。
また、併せて0-2チャネルも大きく越えてきています。この波動が衝撃波である可能性が高くなってきているようです(3-3波)。
この後、1.618倍ライン(赤点線)を実線で越えてくれば、3-3波であることがほぼ確定といっていいのではないでしょうか。
一度押し目を付ける?
日足チャートにウィークリーF.Pivotを表示させたものです。 この週末は、マンスリーのレジスタンス1とウィークリーのレジスタンス2の重なるポイントで抑え込まれているようです。現在、3-1波(まだ推定)の0.618倍を越えた付近に位置しています。このまま、一気に上昇していきそうな雰囲気もありますが、いちど押し目を付けてくる可能性もあります。
ここまでは上値が軽かったのですが、ユーロドルの修正4波動目がスタートすれば、上値は重くなってくるかもしれません。
衝撃波は完成?もう1波残っている?
ユーロ円4時間足チャートです。 それにしても、ユーロ円は1波延長型衝撃波の内部波動が多いですね。5波動目がエクステンションしなければ、3波延長型衝撃波の終盤のように見えます。最後の5波動目は1波延長型のようです。
すでに完成したか、又は小さいもう1波(ⅴ)残っているかといった状況ではないでしょうか。ただ、4波の安値を下回るまでは、エクステンションしてくる可能性もあります(その場合には5波延長型衝撃波となります)。
まだ月足雲にサポートされている
ドル円月足チャートです。ドル円は、月足一目均衡表雲沿いに上昇しています。注目は、RSIの0-2ライン越えではないでしょうか。 ここを越えてくると一気上昇してくる可能性もありそうです。
衝撃波になるか?ジグザグになるか?
日足チャートにマンスリーF.Pivotを表示させたものです。この週末は、レジスタンス2で抑え込まれましたが、ユーロドルが上昇しているなかヒゲを付けながらでもよくここまで延びてきたなと思います。
この上には、1波動目の高値ラインが控えています。ここではかなり強い売りが浴びせられると予想されます。 また、その上には0-2チャネルも控えています。
ドル円の注目ポイントは、黒点線枠の波動が衝撃波になるのか、それともジグザグの3波で終わってしまうのかです。衝撃波に発展するのであれば、3-3波。 ジグザグで終わるのであれば、そこまでが修正b波となりそうです。
ただ、衝撃波に発展するにしても、一度押し目を付けてからの上昇となるかもしれません。この辺りは、ユーロドルとユーロ円、ポンド円の展開が大きく影響してきそうです。
3番目の波動が一番小さい???
一見すると、5-3-5-3-5で衝撃波が一旦完成したようにも見えます。ただ、問題がひとつあります。それは3波動目が一番小さな波動になっている点です。
エリオット波動衝撃波のルールでは、3波動目は一番小さな波動にならないというものがあります。 このドル円の波動はルールが破れています。
考えられるのは、ユーロドルの影響からルールが破れてしまった。 または、まだ3波動目の途中であるということが考えられます(リーディングの可能性もある?)。
ドル円は、週明けの東京時間に注目しておきたいところです。
※エリオット波動の概要は「エリオット波動理論を使いこなす為の基礎知識」をご覧ください
以上、週間為替予想でした。