調整局面継続中の可能性あり



今週のドル円為替相場は、先週に引き続き続き強い展開を見せました。 5-3-2波動目が短い修正で5-3-3波動がスタートしたのかどうかというところが今週のポイントのようです。この違いによって、週明けの展開は大きく変わってくると思われます。

昨日、チャートを精査してみましたが、現段階では何とも言えないというのが正直なところです。 修正波動はパターンが数種類あるため予想が難しく、なかなか思うようには展開してくれません。調整局面が終了したと考えても、実は継続中だったということはよくあります。

今週末までのチャートであれば、拡大フラット修正やランニングトライアングルを展開してくる可能性も充分にありそうです。

ただ、どちらにしても週末に付けた高値115.500を次にブレイクした時には、5-3-3波動はスタートしている可能性はかなり高くなりそうです。 おそらく、このラインの上には損切りと、逆指値のロング注文が並ぶのではないでしょうか。

それでは、今週のドル円の動きを確認してみたいと思います。










拡大フラットなら深いリトレイスもある?

ドル円4時間足チャート

上のチャートはドル円4時間足チャートです。今週のドル円為替相場は、緑点線枠の上昇を展開しています。

緑枠点線枠波形の始点などの細かい話をしてしまうとキリがないので、要点を絞って考えてみます。 この上昇波形が3波動構成のジグザグか、5波動構成の衝撃波かというポイントがとても重要になります。3波動構成であるならば、調整局面は継続中だと考えられます。

つまり、3-3-5の拡大フラットや、3-3-3-3-3のランニングトライアングルなどの2番目の3であることになります。




3波動構成であった場合

拡大フラットを展開するイメージ


たしかに3-2波動目は、短い調整局面で終わることあるのですが、上のイメージ図のような展開もよくあります。

左が拡大フラットを展開するイメージです。 拡大フラットの波動構成は3-3-5なので、ドル円で考えれば、週明けは下降衝撃波を展開してくることになります。 この拡大フラットは、通常a波を行き過ぎたところで終わると言われていますが、FXではa波の2.618倍まで大きくなることがよくあります。 この場合であれば、もう一度大きくリトレイスしてくる可能性もありそうです。

右はランニングトライアングルを展開してくるイメージです。 ただ、修正2波動目でトライアングルが現れることはあまりありません。可能性は低いと思いますが、一応載せておきました。

以上のように、今週のドル円の上昇が3波動であった場合には、上のような修正波を展開している可能性があり、その修正波が終了して5-3-3波動がスタートすることになります。

ドル円には、もうひとつ気になることがあります。



当初予想していた始点の可能性もある?

1時間足
上の赤丸は、3/1の為替予想で予想していた5-2波の終点です。 当初は、一時的行き過ぎ(1時間足では実線が行き過ぎています)があるものの、このポイントが終点と予想していました。今週の波形を確認すると、このポイントが終点である可能性もあります。

3波動目が1波延長型衝撃波。4波動目は0.382のリトレイス。2-4チャネルタッチで衝撃波完成。このように展開しているのかもしれません。

小さな段階のカウントは、行き過ぎなどが現れ、また波形も確認し難いことが多くあてにはなりませんが、こちらの展開も考えておいた方がいいかもしれません。







5波延長型衝撃波の目標達成

ユーロ円4時間足
上はユーロ円4時間足チャートです。 今週大きく上昇してきたユーロ円ですが、この上昇は大きな段階の3波動目内部波動5波動目だと予想しています。

5波動目延長型衝撃波でしょうか。 5波動目延長型衝撃波のフィボナッチ黄金比率でピッタリと反転して今週は終了しています。 ただ、もし5波動目延長型衝撃波だとしても、まだ1波残っているのではないでしょうか。

ユーロ円は、この衝撃波が完成した後の展開がポイントになります。この衝撃波は5-1波であるのかどうか。 つまり、これを1波目として更に大きく上昇するのか、それとも3-5波動目がここで終了して(3-1波の1.00倍)、大きな段階の4波動目の調整局面に入るのか。

今年の夏頃までは、このポイントを意識しながらチャートを確認していきたいと考えています。











Rトライアングルの可能性もある?

ユーロドル日足チャート
上のチャートはユーロドル日足チャートです。 米国雇用統計後のユーロドルは、異常な強さがありました。2/17の1.06790のラインはヒゲの部分行き過ぎています。このような動きを見ると、本当にトレンド転換しているのではないかと思えてしまいます。ただ、現在のチャートには上昇衝撃波は確認できないので調整局面と考えるのべきではないでしょうか。

内部波動からはそう見えないのですが、ランニングトライアングルの可能性もあるのかもしれません。もし、ランニングトライアングルであるならば、D波が終了してE波を展開していることになりますが。

また、ヒゲの部分行き過ぎてはいますが、Eからの下降衝撃波が()でカウントしているような1波延長型衝撃波であった可能性もあるのでしょうか。この場合であるなら、abc修正のC波を展開していることになります。

いずれは下に抜けていくと予想していますが、もう少し時間が掛かるのかもしれません。


以上、週間為替予想でした。皆さん来週もエリオット波動で楽しく為替予想してください。