ドル円予想 今後の波動展開イメージ



トレンド転換の可能性が高くなってきているドル円為替相場。

直近高値の104.631で取り敢えず衝撃波は終点を迎えたようですが、下では押し目を狙った買い意欲も強く、底堅く推移しているようです。

この直近の動向から考えると、5波動目のエクステンション、又は横這いの修正波からの3-3への移行もあるのかもしれません。

ここからは、いろいろな波動展開の可能性があり、また修正パターンも多く、現時点での的確な予想は難しいと思います。

ただ、ここまでの上昇が衝撃波であることから、トレンドは上である可能性がかなり高いのは間違いないと思います。

今回の週間予想は、今後の展開で予想される中から、いくつかのパターンをチャートに落とし込んで参考としてみたいと思います。

また、修正4波動目のトライアングルから5波動目に移行した可能性があるユーロドル為替相場の状況も簡単に確認してみたいと思います。






衝撃波を形成してきたドル円の今後の展開は?


まずは、おさらいとして大きな段階の波動展開を簡単に確認してみましょう。


ドル円為替相場大きな段階の展開


ドル円チャート
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上のチャートはドル円為替相場4時間足です。

8/18の99.83付近(緑丸)がトレンド転換ポイントと予想しています。 

大きな段階の展開で考えると、現在は既に3波動目がスタートしていて、3波動目の内部波動の1波動目が終了したところだと推定しています。

3波動目の内部波動の1波動目は、3波動目延長型(3-ⅴがエクステンション)の衝撃波で、ウィークリーフィボナッチPivotのレジスタンス2にタッチして終了しています。


このチャートでは少し分かり難いかもしれないので、理想的なエリオット波動の展開図で
現在地を確認してみましょう。


エリオット波動デフォルトでの現在地

エリオット波動のイメージ
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上の図は理想的なエリオット波動の展開イメージです。 ただ、この展開はあくまでもデフォルトであり、このように理想的な波動を展開していくとは限りません。 

たとえば、3波動目がエクステンションして、さらに大きくなることもよくあります。ですので、あくまでも参考に見てください。

ドル円為替相場が3波動目の内部波動の1波動目が終了したと考えるのであれば、上のデフォルトの緑丸地点に位置しているもの考えられます(トレンド転換ポイントの予想が正解であれば)。

エリオット波動の3波動目は、1波動目のフィボナッチ比率1.618倍、2.618倍の大きさになるのが一般的です(3.00倍や4.00倍になることもあります)。

つまり、次のに続くは、エリオット波動の中で最も勢いのある波動(いわゆる3-3)になる可能性があるわけです。


大きな波動展開が確認できたので、ひとつ下の波動展開を確認してみましょう。




ひとつ下の段階(直近)の波形

ドル円チャート
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上のチャートはドル円為替相場1時間足です。

衝撃波が取り敢えず終了して、1発目の修正波は3波動構成でストップしてしまいました。つまり、ジグザグ修正は否定された可能性が高くなっています。 

しかし、ここからは5波動目エクステンション、トライアングル、フラット系、複合修正波など、様々な展開の可能性があります。また、この3波動展開はA波なのか、又はA波の内部波動の1波なのかという問題もあります。

ここからは、あくまでも参考として、いくつかの波動展開をチャートに落としてみたいと思います。



5波動目のエクステンション

エクステンション
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すでに3波動目がエクステンションしているので可能性は低いと考えているのですが、もし5波動目がエクステンションしてくるならば、5波動目の終点はマンスリーフィボナッチPivotのレジスタンス4付近になる可能性があります。

103.30付近を下回らない限り、このエクステンションの可能性も残っています。




横這いの複合修正波

複合修正波
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3-2の修正でよくあるのが、WXYの横這いの複合修正波を展開してくるパターンです。

3-2で現れる複合修正波の最後のY波動は、トライアングルになるケースが多いので、波動展開の途中で判断できると思います。



ランニングトライアングル

ランニングトライアングル
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もしトライアングルを展開してくるのであれば、直近の波動から考えると通常のトライアングルではなく、ランニングトライアングルを展開してくる可能性が高そうです。

このランニングトライアングルであるならば、E波動の終点付近が絶好のエントリーポイントになります。



拡大フラット修正

拡大フラット
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最後に拡大フラット修正をチャートに落とし込んでみました。

拡大フラット修正のb波は、a波のフィボナッチ比率1.236倍や1.382倍になるのが一般的です。また、c波はa波のフィボナッチ比率1.618倍付近まで大きくなることがあります。


以上、あくまでも参考でチャートにエクステンション、修正波を落とし込んでみましたが、この他にも可能性のある展開はいくつもあります。

なかなか思うようには展開してくれないと思いますが、参考になれば幸いです。


最後に5波動目がスタートした可能性のあるユーロドル為替相場を簡単に確認してみましょう。








ユーロドル衝撃波5波動目がスタート?

ユーロドルチャート
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上のチャートはユーロドル為替相場日足です。

ユーロドルは衝撃波の4波動目トライアングル修正のE波がチャネルに届かず、5波動目がスタートした可能性があります。

トライアングル修正のE波はチャネルを超えてくることも、また届かないこともあり、とても厄介なのですが、今回は届かない方のようです。

現在は5波動目の内部波動の1波動目を展開しているのでしょうか。トライアングルからの5波動目なので、大きな波動になる可能性が高いと予想しています。

今回はチャネルに届かす下降したので、エントリーのタイミングを逃してしまいました。もし、5-2の修正が続いてくるのであれば、タイミングをみてエントリーしてみたいと思います。

※エリオット波動については「エリオット波動理論を使いこなす為の基礎知識」をご覧ください

以上、週間為替予想でした。